事業を行ううえで、銀行との関係を維持していくことはとても大切です。
融資を受けるにあたっては銀行の担当者と何度か面談を行うことになりますし、一度融資を受ければ、その関係は返済期間中も続いていきます。
とはいえ、その銀行との窓口となる担当者と相性が合わない、という残念なことも少なからずあり得ます。
これは銀行の担当者が悪いというよりも、お互いに人間である以上、合う・合わないがあるのは自然なことです。どんな関係性でも起こり得ることだと思います。
では、そうしたときにはどうすればよいのか。
私なりの考えを書いてみます。
実害がなければある程度はスルーする
「少し相性が悪い気がする」「こちらの意図がうまく伝わらない」「こういう説明をしていたのに実際は違う形になっていた」など、なんとも言えない気分になる場面があるかもしれません。
もちろん、まずは自分の行動を振り返ることも大切です。
銀行が求めている資料をきちんと提出する、聞かれたことには丁寧に説明するなど、自分で改善できることは改善するようにしましょう。
それでも、なかなかうまくいかないということはあります。
相手も人ですから、どうしてもかみ合わないということはあり得ます。
私自身、銀行員として融資の審査や実行に関わり、多くの事業者の方とお付き合いしてきました。
その中で、できるだけ相手に合わせたり、ニーズに応えたりする努力はしてきましたが、すべてを完璧にできていたかと言われると、そうではなかったと思います。
ただ、こうした場合でも、お互いに実害がないのであれば、ある程度スルーしてやり過ごすというのも一つの方法です。
すべてを思い通りに進めることは難しいものです。
融資を受ける場面では、「必要な時期までに融資を実行してもらう」という大きな目的があります。
その目的が達成される可能性が高いのであれば、細かなことは気にしすぎないという考え方もあるでしょう。
場合によっては担当者の変更をお願いする
一方で、単純にスルーできないような問題が続く場合もあります。
信頼関係が築けない、説明をしても改善されない、といったことが重なるのであれば、我慢し続ける必要はありません。
その場合は、担当者の上司などに事情を伝え、担当者の変更をお願いするという方法もあります。
銀行との付き合いはお金が絡む話です。
こちらとしても、譲れない点やスルーできないミスというものはあるでしょう。
そういった場合には、困っている点やこちらの意図をきちんと銀行側に伝えることも大切です。
事情を説明すれば、銀行側も何らかの対応を検討してくれる可能性があります。
また、状況によっては別の金融機関に相談するという選択肢もあります。
メインバンクで大きな融資を受けている場合は難しいかもしれませんが、例えばこれから創業融資を受けるという段階であれば、地域の金融機関が一つしかないというケースは少ないはずです。
どうしても相性が悪く、担当変更や改善も見込めない場合には、別の金融機関に相談してみるのも一つの方法でしょう。
人事異動を待つという考え方
もう一つの考え方として、人事異動を待つという方法もあります。
金融機関は、お金を扱う組織であることもあり、比較的頻繁に人事異動が行われます。
最近は昔ほどではないとも言われますが、それでも全く異動がないということはあまりありません。
担当者だけでなく、課長や支店長といった役職者も、通常は2~3年程度で異動することが多いでしょう。
もし担当者との相性があまり良くなかったとしても、少し時間が経てば別の担当者に変わる可能性があります。
そのため、「いずれ担当は変わる」ということを頭の片隅に置きながら付き合っていくという考え方もあります。
もちろん逆のケースもあります。
とても相性の良い担当者や支店長と出会ったとしても、その人がずっと担当でいてくれるとは限りません。
担当者との信頼関係を築くこと自体はとても大切ですが、特定の担当者だけに依存する関係にならないようにすることも大事です。
誰が担当になっても一定の関係を維持できるようにしておくことが望ましいでしょう。
銀行との付き合いは、事業を続けていくうえで切り離すことのできないものです。
担当者との相性に悩むことがあれば、今回書いたような考え方も一つの参考にしていただければと思います。
【編集後記】
昨日は午前中から外出。一度帰宅後、再度出かけて食材を買い、ポトフをつくりました。
【1日1新】
ホットクックでポトフ