税込経理なら消費税は経費になる

子どもが学校で書いた税の書道展用の習字。子どもが払っている税は消費税くらいでしょうか。by iPhone17 Pro

法人税や所得税、地方税である法人住民税や個人の住民税は経費にはなりません。しかし、消費税については税込み経理という方法で会計データを入力している場合には経費として処理できます。

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消費税の経理処理

そもそも消費税は、その性質から、受け取った消費税は単に預かっているものであり、支払った消費税との差額を計算して納めるというのが原則です。小規模の事業者の場合には簡易課税制度があり、またインボイス制度を機に消費税を納めることとなった事業者に対しては、2割特例といった制度もあります。

消費税を日ごろどのように会計処理するかについては、大きく2つの方法があります。税込経理と税抜経理です。
税込経理は、消費税の金額を分けて考えず、売上や経費の金額に消費税を含めて会計処理する方法です。

一方、税抜経理は、売上や経費については税抜の金額のみで計上し、預かった消費税や支払った消費税は、仮受消費税・仮払消費税といった一時的な勘定(経過勘定)で処理します。そして最終的にその差額を精算し、未払または還付の場合には未収として計上して申告する流れになります。

税込経理ならばその分売上も経費も多くなっている

税抜経理の場合、売上や経費の金額には消費税は含まれていません。
しかし、税込経理で処理している場合には、売上も経費も消費税分だけ大きい金額で計上されています。

最終的に、受け取った消費税と支払った消費税の差額は、通常は受け取った消費税の方が多くなり(売上時に消費税を受け取るビジネスで黒字であれば)、その差額が納税額となります。
この納税額については、税込経理の場合には経費として処理することになります。

消費税分だけ売上も大きく計上されているため、この納税額を経費に計上しないと、税抜経理で処理した場合と比べて利益が過大に計上されてしまいます。

税込経理は、事業を始めたばかりの段階では採用されることが多い方法です。処理が比較的簡単だからです。ただし、この消費税の処理を忘れてしまうと、その分だけ納税額が増えてしまうことになりますので注意が必要です。

経費にするタイミング

消費税を経費として処理するタイミングは、原則として実際に納付した年の経費とします。
一方で、継続適用を前提として、対応する課税期間の経費として計上することも認められています。

1年間の利益を適切に把握するという観点からは、対応する期間に計上した方がより実態に近い利益となります。そのため、消費税の申告がある場合には、法人税や所得税の計算よりも先に消費税を確定させた方が整理しやすくなります。

税込経理を採用している場合には、決算時の消費税の経費計上を忘れないようにすることが大切です。

【編集後記】
昨日は早朝に仕事をスタートして、昼前から子どもと美術館に行ってきました。平日の昼間なので空いているかと思いきや、とても混んでいて驚きでした。帰宅後は発信を。

【1日1新】

  • 東京都美術館スウェーデン絵画展
  • スタバ シュークリームフラペチーノ
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