独立するならお金を借りた方が良い

プライベートでは、基本的に住宅ローン以外（教育ローンやマイカーローン、フリーローンなどは金利が高いです）ではお金は借りるべきではないと思っていますが、独立して事業を始めるならお金は借りた方が良いです。

事業を始める際に利用する融資を「創業融資」と呼びます。
創業融資を利用すべき理由をあげてみたいと思います。

冷静な判断ができる

独立して事業を始めるなら、お金の余裕を持っておくことが冷静な判断につながります。
独立直後は想定通りに売上が上がっていくことばかりではないと思います。
ある程度の期間、厳しい状況が続くかもしれません。

そうすると最初は仕入れ、経費の支払いとお金が出ていく一方になってしまいます。そういった状況に備える意味でも、手元資金に余裕を持たせておくということが必要不可欠です。

独立して事業を始める時点で融資を申し込む場合、金融機関が実績ではなく、将来の計画を基に審査を行ってくれます。独立して事業を始めたばかりの時点では、当然ですが決算や税務申告の実績はありません。

独立後、数年が経過した会社や個人事業主であれば、審査で見られるのは実績です。過去の実績が何年も赤字の状態であれば、融資を行っても返済が滞ってしまう可能性があるため、金融機関も融資に消極的になってしまう可能性があります。

事業を始めて数年経って「うまくいかない」となってから融資を検討するのでは、審査で不利になってしまう可能性があります。

また、独立して事業を始めるタイミングでは、公的な融資支援の制度があり、通常の融資よりも好条件の融資が受けやすいです（もちろん審査があり、借りられないこともあります）。

「お金を借りなければいけない」と言うつもりはありません。しかしそういう選択肢もあるということも最初に知っておいていただければと思います。

このような理由なども含め、創業融資についてKindle本にまとめてみました。

相談すべき金融機関、具体的な融資制度、手続きから必要書類、借入後に注意すべき点まで記載しています。独立して事業を始める際に融資を受けることを考えている場合に、参考にしていただけたらうれしいです。

【編集後記】

Kindle本の校正作業をした後で、午後は郵送されてきた書類を確認して日程調整などの事務作業。

【1日1新】