創業融資のすすめ

事業を始める上で一番に考えるべきはどう仕事を取るかでしょう。
そう考えると最優先すべき事項は営業活動かもしれません。

しかしながら、営業活動の地道な行動が結果となるまでにはある程度の時間が必要です。
百発百中で成果があがるような営業の手法はないでしょう。
そうするとしばらくの間は耐える必要があります。

耐える間も日々お金は出ていきます。
事業のためと思って用意してきたお金が無くなってくれば不安も大きくなり、営業活動にも支障がでるかもしれません。

営業活動の成果が出るまでの間の資金繰りをどうするか。
ここが創業時の大きな課題だと思います。
そういった場合に備えて創業融資の利用をおすすめします。

目次

創業融資とは

創業融資とは、事業を始めてまだ一度も申告をしていない段階で受ける融資を指します(金融機関や融資の種類によっては決算、申告後でも対象となる場合もあります)。
では、創業融資にはどんなメリットがあるのでしょうか。

創業融資のメリット

  • 借入がしやすい
  • 金利などの借入条件で優遇を受けられる場合がある
  • 金融機関との関係性を構築できる

事業を開始して数年経過している場合、融資を受けるには審査で、過去の決算書を3年程度提出することになります。
決算内容が連年赤字であった場合などは、審査の結果融資を受けることができない可能性があります。しかし、創業融資の場合には、過去の申告がない状態で融資をしてくれます。

もちろん審査はありますので、その事業の内容や、創業時から創業後の収支計画、いつごろから黒字化する予定なのかといった点を説明する必要がありますが、実績がない状態で融資を受けられるという点は大きなメリットです。

また、創業融資の種類によっては、通常の融資よりも低い金利で融資を受けることができる場合や、融資に際して支払う必要のある保証料についても、優遇を受けられる場合があります。

さらに、金融機関との関係性を構築できる点も大きなメリットと言えます。
金融機関から融資を受けるには審査があります。
これは創業時もありますが、創業後でも同様です。

融資を受ける場合、銀行などの金融機関との過去の関係性も審査の重要な要素となります。
新規のお客様よりも返済実績のあるお客様の方が、銀行から見ても融資に前向きで、協力的な姿勢で対応してくれる可能性が高まるのは当然と言えます。

創業融資のデメリット

創業融資は通常の融資に比べて優遇されていることはすでに述べたとおりです。
では、逆に創業融資を利用するデメリットはあるのでしょうか。

具体的なデメリットとしては、金利負担が発生する点でしょうか。
しかしながら金利は昨今以前と比べれば上昇したものの、依然として低い状況にあると思います。
また、事業のために受けた借入にかかる利息の支払いは当然、その金額を経費として計上でき、一定の節税効果があります。

よって、実質的な金利は適用金利より低くなると言えますし、事業開始初年度で利益が出ない場合でも、青色申告の申請をしておけば損失は繰越が可能です。審査も実績ではなく将来の見込みで行ってくれますし、創業時だから受けられる優遇制度は当然ながらその条件に該当しなければ適用されません。

他に強いて挙げるならば、融資を受けるための創業計画書の作成や、銀行との交渉などに時間がかかることでしょうか。
しかし、これもある意味、事業の内容を創業計画書という形にして、第三者である銀行に納得してもらえるよう説明するということで、今後事業を行っていく際、プラスに働くことと思います。

これから創業を検討される会社や個人事業主の方は、創業時の不安を軽減し、より安心して営業活動に専念できるよう、創業融資の活用を検討してみてはいかがでしょうか。

【編集後記】
自身の経理作業をしつつ、必要書類の収集整理。
経理作業そのものが大変だなと改めて実感します。

【1日1新】

  • 麻婆豆腐

料理のレパートリーを増やすことにチャレンジしており、昨日は一から麻婆豆腐を作りました。
想定よりも時間がかかったことが反省点ですが、次はより効率的に作りたいと思います。

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